化学調味料無添加のススメ タイカレーとナンプラー
お世話になります!株式会社ILCO代表の伊藤です。
社会人3年目ぐらいだったと思います。私が化学調味料を避ける様になった決定的な事件が起こります。
当時基本的に無添加の食べ物(外食等も)しか取らなくなっていた私ですが、たまには自炊しよう!と思い立ち、無印のタイカレーキット(レトルトではなく、鶏肉・野菜等の具材は自分で買ったものを使う)を仕入れ、調理しました。もちろん化学調味料無添加です。
かなり本格的な味で、鶏肉・野菜(ナス・パプリカ)をカットしフライパンで炒めたのち、鍋に移し、ルーと水を足しコトコト煮込み、間もなく完成!というタイミングで、味見をしてみると
「めっっっちゃ旨いやん!!」と独り言を言ってしまう程美味しく仕上がっていました。野菜・鶏肉の旨味・タイカレー独特のスパイスの風味全てが調和して最高の味です。流石、レトルトじゃない手作りカレーキット。
そして、”最後に入れて下さい”と書かれ別添えにされているナンプラー(魚醤)を発見。
既にめちゃめちゃ旨いのに、ナンプラーを入れたらどんだけ旨くなんねん!!とワクワクしながら、ナンプラーを入れ、完成となりました。
そして、白米をよそった皿に出来立てのタイカレールーをかけ、アツアツのタイカレーを頂きました。
「・・・あれ?」
「全然旨くない。。。」
何故か、さっまで旨味の液体パラダイスだったタイカレーが、全くの別の食べ物(旨味が全く無い)になっていました。
すぐにナンプラーを入れた事による味の変化だと理解しましたが、これほどまでに味のクオリティが落ちてしまっているのはなかなか衝撃的です。まるで化学調味料を使った料理を食べているかの様でした。これはもはや事件です。
私自身は、小学生の時タイに家族旅行に行った時に、独特の臭い醤油で味付けされたタイ料理が美味しくて、それ以来ナンプラーには良いイメージしか有りませんでした。
とりあえず台無しになった平凡な味のタイカレーを完食し、すぐにナンプラーについてインターネットで一通り調べました。
すると、またまた衝撃を受ける事になったんですが
AJINOMOTO社の公式ページに
「ナンプラー(魚醤)は味の素(化学調味料)と、成分が著しく近い。天然のうま味調味料と言える。」
との記載を発見するのです。
https://www.syokubunka.or.jp/gallery/ishige/archives/fishsauce/chapter8.html
なんと!!そういう事か!!!!
さっき食べた本格タイカレーは、化学調味料無添加には違いないが、天然の味の素(ナンプラー)を入れた事により、化学調味料を使った味に変化してしまったんだ!
という事が判明します。
ナンプラーを入れる前と後の味の違い、こればかりは体験するしか無いのですが、野菜・肉・スパイスの風味、旨味が全部消しとんで旨味・深みの少ないごくごく平凡な味になってしまうという感じです。
※味の素やナンプラーをディスりたい訳では無く、あくまでこれは私の実体験談・個人的な感想です。
それ以来、天然にも味の素と同じ作用の食品が存在するのだと、味の素(化学調味料)に対する知識・理解がより一層深まったと同時に、歯磨き粉を使わない私の味覚はかなり研ぎ澄まされているのだと知りました。
後日、仕上げのナンプラーを入れずに調理したニ度目のリベンジ無印タイカレーは、最強に美味しかったです。
これが、今も私が語り継いでいる”タイカレー事件”でした。