奇跡のリンゴ

Teru thought

作者は石川拓治さんだが、主人公は木村秋則さんだ。

映画にもなったから知っている人も多いだろう。

 

この本の内容は本当に深く、また自然の摂理を通した真理を語っているように思えて、ビジネスだけでなく人生そのものを考えさせる。

 

というか、このリンゴを食べてみたいのだが、今は抽選なんだとか。。

 

 

さて、この本の主人公の木村さんは、本当に素晴らしい方だ。

私も個人的に無農薬野菜を1年以上宅配で毎月2回注文しているし、日本の無農薬栽培の先駆けとなった群馬県の甘楽町の農家さんとも知り合いなので、直接そちらに伺ったこともある。

 

 

ある程度無農薬栽培については知っていたので、確かに無農薬栽培は簡単ではないけど、無農薬のリンゴ栽培が、何が「奇跡」なのか?

 

奇跡とはちょっと表現がオーバーではないか?と思ってしまった。

 

そしたら、これは奇跡だわ。

他の無農薬野菜とかと全く違うということを知った。

リンゴって最も無農薬に向かないのね。。

 

 

元来りんごは沢山農薬使うってのは知っていたけど、これほどとは。。

 

 

結局11年たったやっと出荷できるようになるわけだけど、それまでに木は枯れる虫はつくわ、そもそもなにをやってもダメで、7年目だったか、もう限界、あまりにも上手くいかず、絶望の中で自殺するために深夜山に向かう。

 

首つりのロープを持って行って適当な木をみつけ、その枝に投げたらロープが見当違いの方向に飛んで行ってしまい、その先にある野生のリンゴの木を見て悟る。

 

 

実際はその山奥に野生のリンゴの木はなくて、ブナ科の木だったけれど、その時はリンゴの木に見えて

 

「なんでこんな山奥に全く枯れもしないで元気なりんごの木があるんだ!!」

 

とびっくりして近寄ったら、「土か!?」と思って、土をほったら、とっても匂う。

自分のところの土は全く匂いがない。

そして、土が暖かい!

 

 

というか、掘っても掘っても地表と地下との温度がほとんど変わらないのだ。

自分のリンゴ畑の土は10㎝も掘れば、すぐ冷たくなり、30㎝も掘れば地表と5度以上も差が出る。なぜだ??

 

 

結局、雑草が土を耕していることを悟り、自殺も忘れて、これが答えだ!とリンゴ畑の周辺に適切な植物を植えた。

 

そしたら、ついに600本あるリンゴの木に7つだけ花がさいて、ちいさな実が2つだけ成ったそうだ。

 

 

その後、リンゴの木はどんどん元気になり、ついに無農薬、無堆肥の奇跡のりんごが完成する。

 

 

ちなみにこのリンゴは3,4か月しても、しゃきしゃきのままで、その後放っておいても腐らない。。。なんというリンゴだ。

 

 

今年の冬に減農薬のりんごを箱買いしたけど、1か月で食べきれなかった残りのリンゴはかなりボケていた。3,4か月してもシャキシャキのリンゴ。。食べてみたい!!

 

 

ところで、無堆肥でどうしてりんごの実が成るのだろうか?

私達の常識では、堆肥や肥料をしっかりあげてこそ甘くて大きい果実ができそうである。

無堆肥だったらどこから栄養はくるのだろう?

 

 

土からくるのだ!

 

まあ、そりゃそうだけど、だんだん土が痩せていくのでは??

 

大丈夫なのだ!

 

え、なんで??

 

微生物がいるからだ!!!!

 

え、どゆこと??

 

そう、これが本当に自然の究極の摂理というしかない。

本当に自然というのはすごいシステムを持っている。

簡単に言えば、植物には空中から窒素を集めてくる植物がいるし、その土の微生物が常に土中の成分を分解してあらゆる栄養をどんどん作りだしていくのだ。

土が生きていると!しかし農薬を使って土が死ぬと微生物も死ぬため、栄養を作り出すことができないのだ。

 

 

これが人間にも当てはまる。森美智代さんという方をご存じだろうか?この方22年間、毎日の食事は自家製の青汁1杯のみ。50カロリーだけ。

おいおい、死んじゃうでしょ。

成人女性は最低1400カロリーは必要ですぞ!

 

さぞかしガリガリかと思いきや、明らかに普通。。。痩せても太ってもない。。。どういうことだ????

 

 

これが腸内細菌の力なのだ。森美智代さんの腸を研究するとほとんど牛と同じだそうだ。牛も草だけ食べてすごい肉がついてるけど、あれも腸内細菌の力。

森さんも青汁一杯、つまり葉っぱ系の野菜だけだけど、腸内細菌がそこからあらゆる栄養を作っているのだ。ふ・し・ぎ!

 

 

奇跡のリンゴも土中の細菌の力なのだ!

 

つまり細菌との共存!すべては理想的なギブアンドテイクなのだ!

 

 

良く考えたら、私は初夏にそこらへんに生えているビワの実を取って食べている。

今年も無農薬、無堆肥、完全なるオーガニックのビワを沢山食べた。

美味しかった!東京都内に在住だが、そこらへんに野生のビワはある。

誰も肥料なんてあげないほったらかしだ。

でも数十年間いつも甘い美味しいビワをならしている。

土が生きていて、微生物が栄養をずっと作り続けているからなのだ。

 

 

理想的な共存!

う~ん。深い。。。

 

 

これって、人間の健康にも通じるし、政治や経済、すべてに通じる話だと思う。

 

ビジネスにしてもすべてうまく共存してこそ理想的なんだがなあ。。

よくWINーWINで、というけど。本当にそれなのだ。

 

 

片方だけが良くて、片方が悪い思いをするビジネスは、結局長期的にみたら、どっちにも悪い結果をもたらす。

搾取した側は利益は得たが恨みは買った。その恨みは必ず回りまわって自分に害をなすものだ。。。。

 

 

人間はいつまでたっても愚かだ。。。。日本の政治家も大多数が利権で金儲けしか考えていない愚か者過ぎて呆れてしまう。。安倍、麻生、竹中。売国奴たち消えてくれ、マジで。同じく現在都知事選まっただ中だが、学歴詐称をしている現職都知事さん。落ちてくれ。。。頼む。

 

金と権力はあっても、死ぬまで不幸だろうな。

いや死後も永遠まで不幸だろうなあ。。。

可哀そうにさえ思える。早くまともな政治家がたつことを願ってやまない。今のところ山本太郎と桜井誠かな。

 

ビルゲイツ。

最初は尊敬してた。でも彼が行っていることを調べてみたら、最悪の人間だった。。。愚かだよ。。。哀れだよ、あなた。。

 

 

自然から学べとはいったものだ。。

木村秋則さん、あなたは本当に偉大だ。あなたの生の中に人間の真実さを見る。