土の学校 木村秋則
前回木村秋則さんの「奇跡のリンゴ」を読んで感動したので、続いて「土の学校」という続編のような本を買ってみた。
奇跡のリンゴを読んでからだと、内容が分かりやすい。
重複している部分もあるが、いかに土が大切かに焦点を当てている。
なるほどなあと思ったのは、堆肥に酸素をいれるため【切り替えし】という作業を行って、シャベルで堆肥の山を文字通り切り替えして混ぜるわけであるが、なんと東北の寒い冬でも堆肥の中は60度にもなり、汗だくになってこの作業をやるというのだ。
数千億、数千兆をはるかに超える微生物たちの世界が堆肥の中にあり、堆肥の中で活発に彼らは活動している。
そして、完全に熟成した堆肥は全く匂いもしないという。
そーなんだ!!
いや~~土は生きてるね。
土の中がひとつの世界になっていて、そのなかで相互に様々な微生物たちがやり取りをして、お互いにWINWINな関係を築きながらエネルギーがその世界で増大されてるって感じ。
その生きてる土の中は、いわゆる持続可能な世界ができあがっているのだな、きっと。
そうだ。ただの質量保存の法則じゃないんだ。
外からエネルギーを加えなくても、内部でドンドンエネルギーが拡大していく世界があるのだ。
生きている微生物の世界では栄養は外から与えなくても増えていく。
土の中で増えていくのだ。
なんか本当に悟りぶかい。。。
そもそもWINWINとか物々交換とかもそうだけど。
単純なプラスマイナスの世界じゃない。相互作用の神秘は深い。
例えば、暑い夏に友人に冷たいジュースをおごれば、相手は喜ぶ。
そして、自分は金は失うが、自分も相手が喜んでくれたから嬉しい。
つまりともに幸せだ。古い思想家たちは、そういうことを格言として残している。
孔子は「己のほっせざるところ、人に施すことなかれ」と。
イエスは「あなたのしてほしいことを人にしてあげなさい」と
これは同じ内容でWINWINの始まりを教えている。
人は一人では生きていけないとは言うけれど、何かとに疎通、行き来が切れたときに、その面において人間は死ぬのだ。得るものを失うのだ。
生きている土は暖かい。微生物の天国だ。好景気な世界だ。
農薬で死んだ土は冷たい。微生物もほとんどいない。
微生物同士のやりとりがない。化学物質だけが土中にたまり続ける。
その死んだ土で育った作物は確かに外見は同じ人参だし、大根だし、りんごだし、みかんだし。。。でも、なにか違うよね。。なにかが。。
僕たち人間も、孤独に生きてきた人、沢山の人の中で生きてきた人、なにかが違うよね、なにかが。。
さて、健康マニアな私はここで、やはり腸内細菌を考えずにはいられなくなったわけである。
前回も書いたが1日青汁(有機野菜の自作の青汁)の森美智代さんの健康が理解できてくる。彼女の腸内細菌は牛と同じだということだ。
う~ん、腸というのは、栄養を吸収するところではあるが、そこに存在している腸内細菌が栄養を作り出すこともしているわけだけども、この小腸と大腸は謎が多いのも事実。
特に小腸。
なんせ、口らからも肛門からも検査機器が届かないから、謎だらけらしい。
この小腸について知りたい!!と思って話は次回へ