宝くじの闇 ①
日本の法律ではお酒とタバコはハタチからですが、
18才になったら車の免許が取れます。
私が18の時車の免許が取れるということで
少し大人になった気がしたことを覚えています。
それともう一つ18才になって出来ることがあります。
それは宝くじを買えるということです。
18才になった年の年末に、
宝くじ売り場に行って
年末ジャンボ宝くじを数千円分買った記憶があります。
当時の私は幼さもあって
純粋な心を持ち合わせていたので、
もし宝くじが当たったら
地元で一番高い焼肉屋に友達を全員連れて行こうとか、
札束の風呂に入ろうかとか、
島を買おうかなどの
もし当たったら話をして夢を膨らませていました。
しかし、当たり前のごとく宝くじはハズレました。
純粋な心の18才の少年ですから、
本当に当たるんじゃないか
と思い込んていたので相当凹みました。
そこまで好きじゃない彼女に
振られた時の立ち直り方と、
大好きな彼女に振られた時の
立ち直り方が違うのと一緒です。
「もし宝くじが当たったら」
という妄想で夢がパンパンに
膨れ上がってた当時の私は
当選することをめちゃくちゃ期待していました。
なのでその分の反動でめちゃくちゃ落ち込みました。
ものすごく単純な少年だったのです。
なのでこの先絶対に
宝くじは買わないと心に決めました。
が、しかし。
その15年後。
この前の年末に買わないと心に決めたはずの
宝くじをすんなり買ってしまいました。
年末に神奈川県藤沢市にある、
銭洗弁財天 宇賀福神社
という神社に行く機会がありました。
そこは自分が持っているお金を洗うことで
金運がアップするという神社です。
数年前に行って売上が上がった経験があったのと、
さらに近くに行く用事があったこともあって
その神社に行ってきました。
その帰り道に普段は気にも留めないのですが、
やたらと宝くじ売場が目につくのです。
人間とは不思議なもので
自分の都合の良い様に考える生き物なのだ
と痛感しました。
金運が上がる神社に行ってきたから
金運が上がったと勝手に思い込んでしまったのです。
最初は気のせいだと思っていたのですが、
移動すればするほど
宝くじ売場が目に入って来るので、
とうとう18才の時の誓いを破り
宝くじを購入してしまいました。
続く
【宝くじの闇②】
宝くじに夢を見ていた筆者が感じた疑問とその正体とは?このお話の続きはこちらです!