竹馬の友との別れ② G君の不思議な体験

Blog Teru thought

さて、G君が引っ越しの別れを告げに来たその日、
僕に不思議な話を聞かせてくれた。

G「虫の知らせってあると思うんだよね」

なんで?

G「いや、母親が亡くなる前日にさ、
新品のマスクだよ。
これ、この不織布の。
このマスクをつけた瞬間に
ゴムが片方切れたんだよ。
古いのならわかるけどさ、
普通切れる?新品だよ?」

へえ~不思議。

G「それだけじゃなくて、
母親が亡くなる前日に、
夢で母親がほんとうに
目も当てられないくらい
眩しい世界に向かって
歩いていってるんだ。
ほんとうに眩しい世界で、
太陽よりまぶしかったんだ。
その翌日に亡くなったんだ」

そんなことあるんだねえ。
G君は霊的なんだな。

G「なんていうか、
最近不思議な夢を見るようになったんだよ。。
そいでさ、一昨日は
死んだ親父が夢にでてきて、
俺の背中を蹴とばすんだよね、
なんか怒っていてさ。
なんなんだろうね」

G君の父さんって、
そんな怒る人じゃなかったよね?

G「うん、俺が中学生くらいのときから、
仕事で何かあったのか、
家に閉じこもってしまって
定職にもつかないで、
いつも自分の部屋でTVばかりみてた。
ほんとうに寡黙になっちゃって、
人を避けて生きてた。
んで風呂場で突然倒れて
15年くらい前に死んだんだよね」

そうか。。。あれかな、
多分G君の父さん、
まだその部屋にいて、
その部屋がいま引っ越しの片付けで
ごちゃごちゃな上に、
父さんの物も色々処分してるでしょ?
それで怒ってるのかもね。

G「ええ!?あ、でもそれあるかも!
親父は突然倒れて死んだから、
自分が死んだってわかってなくて
部屋にいるのかも!
でも霊って自分が死んでることを
認識できてないことってある?」

あるよ。
ほとんどの霊は死んだときは、
死んだって認識できてないよ。
何しろ霊体になると、
この現実と全く同じ程リアルだから、
とても死んだなんて認識できない。
しばらくして、
周りと話が通じなかったり、
何かがおかしいと思うようになってから、
もしかして死んでるのかな?
って認識するケースがほとんどだよ。

G「そうか!そうなのかも!
だから、親父の部屋が今ごちゃごちゃだから
怒ってるのかも、
それなら納得できる!
でも、だとしたら、
どうしたら成仏できるの?」

そうだね、確かG君は神様を信じてたよね?

G「うん、俺は、
人生がめちゃくちゃダメだったときに、
駅前の大きな教会に一人でいって神様に祈ったら、
なんか事がとてもよく運んで、
やる気もでた体験あるから、
50%くらい神様を信じてる」

そか、まあ、一言でいえば
お父さんが神様を信じたら成仏できるよ。
聖書的にはね。

G「そうなの?でもなんで?
それから、どうやったら
死んだ人が神様を信じられるの?」

そだね。
神様が人間を創った理由は愛だから、
霊の世界、
つまり永遠な世界で愛し合おうという目的で
人間を創った。
だから、人が神様を信じて神様の愛を理解すると、
相思相愛になれるから、
神様の世界に移行できる。
それが成仏って感じかな。

G「そうなんだ。
まえに聞いたかも。
でも死んだ人が
どうやったら信じられるの神様を?」

ひとつは、G君が神様にお祈りして
「お父さんが神様を信じられるようにしてください」
とお願いすること。
もう一つはお父さんに話しかけてごらん。
「お父さん、神様を信じてみてよ。
とてもいい世界にいけるからさ、
恐れることもない世界で、
お父さんを守ってくれる方がいる世界だよ!」って。
G君がお父さんの声を聴くことができなくても、
G君が話したことはお父さん聞いてるから。

G「マジで?」

マジで。
霊ってのは波長の世界でね、
大体同じ波長人が通じる。
自殺したい人のところには自殺した霊がいくし、
人殺しをしようと思ったら、
人殺しをした霊がきてしまう。
で、霊が来るとその考えが
つよくなっちゃうんだよね。

G「そうなんだ!
いや最近さ、
なんか思い込みが強くなるというか、
なんかすごい人から監視されてるって思っちゃって、
すごい疑心暗鬼になるというか。。」

お父さんの霊がついてるんじゃない?

G「ええ!?あ、でも。。。
親父が仕事辞めて、
自分の部屋にふさぎ込んで、
死ぬまでほとんど家をでなかったのって。。。。」

なんかお父さん、職場であったんでしょ?
G君は知らない?

G「いや、俺がもう中1のときには
仕事やめてふさぎ込んでいたから、
あのころ俺もガキだったし、
あまり考えなかったし、
聞こうとも思わなかった。
ただ親父はそういう人なんだと思っていたけど、
今考えると変だ。
俺が小学生のころは
親父はとても社交的だったのに。。。」

なんかあったんだよ。
でないとそんなうつ病みたくならないでしょ。

G「確かにそうだ。。。
何かをいつも恐れていたのかも。。」

恐れてたんだよ、多分人の目を。
でなかったら普通家から出るでしょ。
普通に職についたでしょ。

G「そうだ。そうだよ。
恐れてたんだきっと。
ずっと親父は家にいて、
家計は全部パートタイムの母親の稼ぎだったからうちは。。」

多分お父さんは今も部屋にいるんだよ。
そのお父さんの考えがG君に入るから、
G君も疑心暗鬼になるんだよ。
だって、G君昔そんな
人を疑うやつじゃなかったよ?
いつからそうなったの?

G「ここ10年くらいかな。。
確かに親父が死んでからだ、
人を疑うようになったの。。。
うわ、こわ!」

でね、霊は波長の世界なんだけど、
大体親族は考えの波長が似てるから、
他界した親や祖父母が、
背後霊というかなんというか、
子供たちについてることは多いね。

G「いや、そうかも!多分そうだ!」

とにかくお父さんのためにお祈りしてごらん。
うまくお父さんが神様を信じることができたら
G君が夢でお母さんが眩しい世界に
向かって歩いていくのを見たように、
お父さんがそういう世界に行くのを見ると思うよ。

G「そうか、ありがとう!祈ってみる!
今日で今まで信仰が50%くらいはあったけど
70%くらいになったよ!」

そうか、それはクリスチャンの僕としては
嬉しいところだよ。
僕もG君のお父さんのために祈るよ!
じゃあ引っ越し続けて頑張ってね!

このようにして、彼と別れた。
不思議なものだ。

実はG君のためにここ2年間くらい
毎日お祈りしてた。
時がきたら彼が正しく
神様とイエス様を信じることができるように、
また夢や幻など霊的な現象を通しても
神さまの存在がわかるようにと。

神様が今回その祈りを聞いてくれた感じがして
とても嬉しかった。

また今日も続けて彼のために祈るが、
いつか彼が神様とイエス様を
完全に受け入れてくれたらいいなと本当に思う。